作词 : 魂音泉

作曲 : ZUN

夢違え（たがえ）見た幻の朝靄（あさもや）と曖昧な記憶を

現し世は、崩れゆくモノには目もくれず

空夢で見た、古（いにしえ）の幽玄の世界の景色と色

白日（はくじつ）は沈みゆくモノに影をつける

集まり笑い合い 現世（げんせ）の合間（あいま）にも和気藹々

時が止まる魔法かかる随に（まにまに）も僅か（わずか）な愛

目に映る色とりどりの水面にすぐ口付けを交（かわ）し合う

気を抜けば朝になる 気が済（す）むまで共に語り（かたり）合う

暗がり月 灯り（あかり）が照らす森の中 夢見心地（ここち）の場所

誰しも連れ立って騒ぐの夜に溢れる踊りと歌唱

感情は迷走 欝から躁 喜怒哀楽（きどあいらく）が乱れ演奏

来たれ幻想の日影へと 眠らない夜なら無礼講（ぶれいこう）

夢違え（たがえ）見た幻の朝靄（あさもや）と曖昧な記憶を

現し世は、崩れゆくモノには目もくれず

空夢で見た、古（いにしえ）の幽玄の世界の景色と色

白日（はくじつ）は沈みゆくモノに影をつける

零れた涙が染め上げた ひとひらの桜

風切る羽音（はおん） 一匹の揚羽（あげは） 踊るように飛ぶ

その通り道に見たものは

誰も見ず 顔を上げず 揺れる鏡と瓜（うり）二つ

力なく這い（はい）つくばる 意識が溺れ（おぼれ）水に浮かぶ

霧がかる情景（じょうけい） 朦朧 廻る世界 並ぶ（ならぶ）走馬灯

微睡み（まどろみ）夢で啼く妖かし 崩れ落ちる重力（じゅうりょく）に逆らい（さからい）

瞳孔（どうこう）の奥 偶然と必然 見つめる歪む（ゆがむ）幕（く）れに時雨（しぐれ）

お互いおざなりになる夢の一夜（ひとよ） この場も元に戻るいずれ

夢違え（たがえ）見た幻の朝靄（あさもや）と曖昧な記憶を

現し世は、崩れゆくモノには目もくれず

空夢で見た、古（いにしえ）の幽玄の世界の景色と色

白日（はくじつ）は沈みゆくモノに影をつける

現し世 静まる 沈黙（ちんもく）が包む終わりの時を

皆々も横になり砂と化す夜に笑う

数々の出来事も過ぎ去れば出来心

咲いた花も今は無く 漂う残り香だけが儚く

ほんの少し 僅かの間にいつか流れを止めた雫

影が素通り それを境に動き出す頃月が沈む

夢違え（たがえ）見た幻の朝靄（あさもや）と曖昧な記憶を

現し世は、崩れゆくモノには目もくれず

空夢で見た、古（いにしえ）の幽玄の世界の景色と色

白日（はくじつ）は沈みゆくモノに影をつける

現し世 静まる 沈黙（ちんもく）が包む終わりの時を

皆々も横になり砂と化す夜に笑う......